寿印刷・訪問記

私の名前は、「ヨハネス・ゲンズフライシュ・ツール・ラーデン・ツム・グーテンベルク(ドイツ語: Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg)」

ドイツ生まれで「活版印刷」の生みの親。

今日はJAPANのOSAKAに、活版の展示室があるというので訪問してみるしだいであーる。

JR神戸線「塚本駅」から徒歩7分。寿印刷に到着。

電話で見学予約しておいたので、早速、案内いただくとしよう。

これが木造階段。第二次世界大戦の戦火で社屋を焼失し、この地にあった、電気学校を買い受け再建し、現在でも一部、木造校舎が使われているのか…。一段上がるごとに、何とも懐かしい音がするな。

階段を上がると、これまた木造の廊下。活版展示にも期待できそうだ。

ついに活版展示室に到着。

「お おっー」

これはいろいろあるな。じっくり見るとしよう。

漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットまで。JAPANでは文字の種類が沢山必要なんだな。

これは、木活字か。実にバランス良く逆さに彫られているものだ。

飾り罫。必要な長さに切って使うのか。

植字台だな。JAPANには縦組み横組み両方あるんだな。

これは活版輪転機に使用されていた版の一部分。重い…。

鉛のインゴット。これを熱で溶かして活字を作るのだが、これも、重い…。

紙型か。組みあがった活字を紙型にしておけば保管が安易になる。実に合理的な発想だ。

「これは!モリサワのリュウミンの原型、森川龍文堂の活字の見本帳。リュウミンのリュウは龍文堂の龍なんだな。」

写真植字時代の手動機の文字盤。こんな物までお目にかかれるとは思っていなかった。

紙テープに8インチフロッピー。これに組版データが記憶されているとは…。 すごすぎる…。

写研の入力機。活字が中に入っている? どうやらそうではないようだ。

よし決めた。しばらくここに住み、活字から写真植字の時代を研究してみよう。みなさんも私に会いに来てみてはいかがかな。

まずは、この不思議な素材の活字から研究しよう。クリスタル? プラスチック? 樹脂? こんなの見たことないぞ。